
私もうつ病になってからヘルプマークの存在を知った。
私の場合は、気を遣われるのが苦手な為、ヘルプマークは持っていない。
ヘルプマークの使用の対象には病気や疾患・障害などの決まった基準はなく、手助けや配慮が必要な人であれば誰でも使用できる。
自閉症やADHDなど見た目では分かりにくい困難さがある人も使用ができ、声に出さなくても手助けや配慮を必要としていることを周囲に伝えることができる。
ヘルプマークは主に、役所の障害福祉窓口や障害者福祉センター、地下鉄の駅などで配布されている。
ヘルプマークの対応例
電車で見かけたら
ヘルプマークをつけている人の中には不安定な電車内では立っていることが難しかったり、疲れやすい方もいる。
もし電車内でヘルプマークをつけている人を見かけたら、「座りますか?」など座席を必要としているか確認するために声かけをすると良い。
また、優先座席に座っている方がヘルプマークをつけていた場合、立っていることが困難な病気や障害などがある可能性がある。
たとえ元気そうに見えても「なぜ座っているのか」と責め立てたり注意をしないようにお願いしたい。
体調が悪そうな方がつけていたら
まずは声をかけ、会話が困難な様子であれば、ヘルプマークの裏面を確認させてもらおう。
てんかんや発作が起こりやすい場合は、起こった際の援助方法が書かれていることがある。
困った行動をしている・困った様子の方がつけていたら
まずは声をかけ、会話が困難な様子であれば、ヘルプマークの裏側を確認させてもらおう。
自閉症などの障害・特性がある場合は、大きな音や強い光などの刺激、電車が遅延したり通学路が通行止めになっていたりするなどのハプニングで、パニックになってしまうことがある。
パニックになる状況や、パニックの出方は人それぞれで、それをコントロールするための対処法も様々である。
例えば、静かな環境で過ごす、数字を10数えるなど、決まった対処法がある場合は記載されている場合がある。
また、感情の切り替え・行動の切り替えが難しい方も中にはいらっしゃる。
例えばずっと同じ場所でくるくる回っていたり、ずっと同じ遊びをしていて帰る様子がなかったり、お店の商品や特定の物をずっと触っていたりする場合がある。
そういった場合もまずは声をかけ、会話が困難な様子であれば、ヘルプマークの裏側を確認させてもらうと良い。
ヘルプマークの使い方
何かあった際に会話が困難になることが予想できる場合、裏面の記載欄を活用することをおすすめする。
記載する内容としては、特性や症状、お願いしたい対処法、緊急時の連絡先など、何も分からない人が援助をするために必要な情報を記載しておくと良い。
突然パニックになってしまったら、など特性がある方は、ヘルプマークがあればもしかしたら周りが助けてくれることがあるかもしれない。
ヘルプマークをつけることで周りの目が気になる場合は、不安感が強い時期だけ、パニックが起こりやすい状況の時だけなど、必要に応じて鞄につけるようにすることもできる。
特に1人で行動する機会を作る・増やしていくタイミングがある方は、一度利用を検討してみてはいかがだろうか。
まとめ
未だにヘルプマークの認知度は低く、時には偏見も持たれるかもしれない。
偏見が怖くてヘルプマークを付けられない人もいて、まだ世の中の障害受容の低さを身に染みる。
私が通う作業所では、何人かの利用者がヘルプマークを付けていて、ヘルプマークを活用しているようだ。
地域にもよるのかもしれないが、全国にヘルプマークが浸透することを願う。
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