何をしていてもリラックスできず、常に緊張していて疲れる、というあなたにおすすめしたいのが音楽療法である。
音楽療法とは?

音楽療法とは、音楽の持つ特性を活用するプログラムを通してリハビリテーションを行うことである。
健康の維持、心身の障害の機能回復、生活の質の向上、問題行動の改善などを目的に行われる。
対象者のニーズを叶えるために音楽療法は行われる為、障害の有無は問わず、子供から高齢者まで全ての年齢・性別の方が対象となる。
音楽療法の実施には、音楽の持つ特性を理解し、音楽をリハビリテーションとして用いるための技術を有していること、対象者の状態、ニーズを的確に捉えて、目的を達成するために必要な働きかけが行えることが必要である。
音楽療法の効果
音楽療法には不安や痛みの軽減、精神の安定、自発性・活動性の促進、身体の運動性の向上、表情や感情の表出、コミュニケーションの支援、脳の活性化、リラクゼーションなどの効果が挙げられる。
心身の障害があって発語や意思疎通が難しい方でも、音楽を介するとコミュニケーションがとりやすくなる。
高齢者の方は、昔の歌を思い出す、音楽を聴く、歌う、楽器を鳴らすことで、脳の働きや身体の動き、発声が促され、感情の乏しい方や自発性の低い方でも自然に笑顔が表れたり、リズムに合わせて身体を揺らしたりすることがみられる。

おすすめはクラシック音楽
厚労省所管の独立行政法人が複数のうつ病患者に対して行った調査によると、うつ病が不調な時期は左脳の血流が低下している傾向が強いという結果が示されている。
そこで有効なのがクラシック音楽。

クラシック音楽を聴くと右脳が刺激されるかわりに左脳が休まる為、左脳のリラクゼーションに適している。
基本的にロックやポップスなどの曲はメロディーに歌詞が付いており、聴くとその歌詞の意味を無意識に理解しようとするため左脳が休まらないが、クラシックは旋律に歌詞がない為、楽器の演奏時や絵を描くときなど芸術的な活動を司る右脳が活発になり左脳が休まるのである。
またクラシックは「1/fゆらぎ」を多く含んでいる音楽でもあり、聴いているとα(アルファ)波というリラックスしているときに出る脳波を誘発する効果がある。
1/fゆらぎは海波や風といった、自然界のリズムが生み出す不規則な音に存在する周波数で、高いリラクゼーション効果がある。
まとめ
クラシック音楽を聴くことで、緊張して疲れているあなたをリラックスさせてくれる音楽療法。
是非とも試して頂きたい。
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