障害者は障害を武器にしてズルい、という意見がある。
うつ病の人は、仕事もしないで家にずっといてズルいと思う人がいる。
本当に障害者は障害を武器にしてズルいのか?
障害というハンデを持ちながら生きていくのはとても辛く、生きているだけでも素晴らしい。
私は障害者はズルくないと考える。
この記事を読み進めることで、何故ズルくないのかという疑問が解消される。
しかし、読まなければズルいと卑下した状態から抜け出せず、自己否定の毎日を送ることだろう。
うつ病は怠け病?
うつ病を怠け病と呼ぶ人もいる。
でも現実はそうでもない。
私の場合、当たり前のことが突然できなくなって、この世に存在する意味を見失い、うつ病になった初期はこの世から消えたくてODを繰り返した。
ぶっちゃけ障害は不便で仕方ない。
薬も毎日飲まないといけなかったりめんどくさい。

でも前向きな障害者は、自身の障害と向き合い、前へ進もうと日々暮らしている。
うつ病になって、私は健康のありがたみが凄いよく分かる。
当たり前がいかにありがたいのか気付くことができるのは、人生にとって最高の学びであり、損ばかりでもない。
五体不満足の乙武洋匡さん
私は乙武洋匡さんをかっこいいと思っている。
私が中学生のときに五体不満足の本が話題になった。
五体不満足なのにポジティブでいる乙武さんを、当時の私は凄いと思った。
外に出るのも怖いぐらいの境遇で、メディアにもたくさん出ていた。
もちろん、乙武さんにも実際はネガティブな一面もあるんだろうけど、とにかく輝いて見えた。
人生は修行
身体も知的も精神も、種類は違ってもそれぞれの苦労がある。
楽してるふうに見えるかもしれないけど、かなりの異常事態を抱えてる。
健常者にとっては簡単で当たり前のことができない。
甘えなのかもしれないけど、できないものはできない。
人生は修行だと思う。

魂を磨く為にこの世に誕生した。
多分、私には足りないものがあったから、うつ病になったんだと思う。
だけど今はうつ病になったことを後悔していない。
あのときあーしてればうつ病にならなかった、そう思ったこともあるけど、昔の私はネガティブすぎて生きづらかった。
それが改善されて生きやすくなった今、本当に恵まれた環境にいる。
生まれて初めて、今が幸せかもしれない。
障害者にならなければ得られなかった幸せが今ここにある。
希死念慮との戦い
多くの人が命を粗末にしたらいかん、そう思っていることだろう。
人間として生まれてくるだけでも確率低いし、五体満足で病気も無ければ贅沢なことだ。
それでも、最悪な選択を選ぶその心理、それは、極限まで自分自身の価値を下げてしまったからだろう。
希死念慮の原因はいろいろあり、いずれにしても楽になりたい一心なのだ。

本気で苦しんでいるとき、何も事情を知らない人間から生きようと言われたら、正直ウザいと思ってしまうはずである。
善意を素直に受け取れないほど、苦しくて、傷ついてて、心に余裕がない、そんなときは励ましの言葉は正直いらない。
障害者は障害を武器にしてズルいのか?
障害というハンデを持ちながら生きていくのはとても辛い。
うつ病で苦しむあなたは、働かないのではなく働けないのだから、どうか生きているだけで素晴らしいことなんだと思ってほしい。
その素晴らしいあなたはズルくなんかないはずである。
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